妖精達はみんなガランスが怖くて警戒しています。
しかしガランスが心の優しい小悪魔だという事は、解っていましたし妖精の羽根にあこがれて、いつも遠くから隠れてこちらを
見ているのも知っていました。
ラチネが言います。「私がガランスと話をしてきます。」
又、みんなビックリです。
「おまえ大丈夫かよー。」みんなが口ぐちに言います。
ラチネが大きくうなずきました。
ガランスは大きな声を出し過ぎて疲れて、うなだれています。
少し離れたところからラチネが小さな声で話しかけます。
「ガランス、ミルキーストーンは石におまじないを書いた後に
妖精の銀の粉をかけなければ幸せは、訪れません。」
ガランスはだまって聞いています。
「銀の粉をかけないミルキーストーンは私たち妖精がおまじないを書いて庭先に投げ入れたとしても、その家には災いが訪れてしまいます。」
ガランス ・ ・ ・。
ラチネが続けます。
「それを悪魔の力を持っているあなたが私たちの、おまじないを
マネして書いた石を投げ入れたら、どうなるでしょう。」
ガランスはラチネに聞きます。
「この戦争を終わらせる方法はないんですか?」