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第四回

その後、二人は会う事もなく、それぞれの町で暮らしていました。月日は流れ、あっという間に5年目の春が、すぐそこまで近ずいていた、まだ寒い1月の日曜日に、イキーアは、大きなはすの葉っぱで作った舟に乗って、遠くにあるラウーワの町の市場に、家具の材料を探しに来ていました。市場では、よその国から集まってきた、色々な木材や石やアクセサリーが、売られていました。イキーアは、どれを選べば良いのか悩んで、歩き回っていました。ある角を曲がった時、又この場所かと思い、回りを見わたしました。遠くでユリの花の様なコートを着た女性が、かすかに目に入りましたが、そのまま材料を探していました。しばらくして、ふと、前を見ると、さっきのユリのコートの女性が、すぐ近くにいて目と目が合いました。それは、大人の女性に変身した、イマームだったのです。イマームは、5年ぶりにイキーアを見かけたので、自分だと気付いて欲しいと思いましたが、声をかける勇気もなく、イキーアも気が付きません。又悲しくなってしまいました。   イキーアは、数日後、市場で目が合った女性の事を、知っている人じゃないよなあ、何で目が合った後に、悲しそうな顔をしていたのかなあ、と思い、ゆっくり考えていました。「あっイマームだ!」 そうです。5年前にチェーフの町で会ったイマームだったのです。         

おまぬけです。   ト ホ ホ ノ ホ 。