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第七回  最終回

あれがイマームだったの?あの人がイマームだったら、・・・、あそこまでしたイマームに気が付かなかったら、もうラウーワの市場に来る訳がないじゃないか、 イキーアは、そう思いながらも他に手がかりもなく、気落ちしたまま、その後も毎週、日曜日の午後にラウーワの市場に出かけました。4週目、5週目、と通い続け、8週目の日曜日も、いつものモクレンの木の下のベンチにすわり、行きかう人を眺めていました。ふと、上を見上げると、もう、モクレンの白い可憐な花が咲き始めていました。イキーアは、きれいだなーと、心の中でおもいました。その時です。「こんにちは、」と 女性の声、イマームです。「私のこと覚えていますか?」  イキーアは、声も出せずに、ただ、うなずきました。「イマーム!」 、やっと、名前を呼ぶ事が出来ました。白いモクレンの花の様なイマームと、再開する事が出来たのです。      ゆったりとした時間を過ごして行く中で、豊な気持ちを育んできた二人の周りで、モクレンの木の葉の妖精達が踊っていました。

                            おわり